廻るカルマ、一日の残光に
ひだかたけし
終わりから眼差し
送り送られ
行き交わす合図
斜光、優しく
この地に散らばる
無数の屍照らし
すべてもう終わったこと
終わりからまた始める
始めからまた生まれ出る迄、
また再び終わりから始める
何度でも何度でも
斜光の入射を懐かしみ
西の門に伏し
夜闇の憤怒と浄福と
曙光への焦がれ抱え込み
意識拡がり明るみ眩し
いよいよ生きて活き活き
終わりへ
今日の死へ向かい立つ
明日に東の門 開かれること
深く深く祈念して 、
また再び終わりの眠りへ入っていく
自由詩
廻るカルマ、一日の残光に
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ひだかたけし
2025-07-04 19:20:37
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