詩想、納豆進化ノうた
ひだかたけし
痩せ細っていくの
けれどもそんなの
へっちゃらで
三度三食共に納豆を
ねっちゃぐっちゃ掻き混ぜて
クソッタレと云いながら
生きていく 、
知ったことかよ
退化していく奴らのことなんて
なんて何という愛を欠いた態度
突き落とし犠牲にしながら進み続ける
納豆掻き混ぜ掻き混ぜ粘りに粘って
自らの澱を養分として必要とし
人間は自らの澱を振り落とし
突き落とされ退化し果てた生命
植物から動物から喰い漁り
果ては人間が人間までを
最高迄昇り詰めんと生き進みながら
つけは罪は後から必ず払い償なわなければならない
皆んなで此の世に降り来たのだから
誰のおかけで此処までこれたんだと
痩せ細っていく痩せ細っていくうち
筋骨隆々と龍ののた打ち回る
私のなか生きる進化の意志 、
思考弓鳴りゆんゆんゆん
渦巻く如く身をころ返す
脳髄を打つ感触確かに
私の中に生きる進化する自然、
宇宙の想い込められて
残響余韻の許
この地、この地球
神々の作品に降り立つ 、
技術・産業・営利主義の
混沌いよいよ渦巻く此の世の命運に
ひとり人として潔く関わり格闘するために