太陽の季節
ハァモニィベル

朦朧と砕け散る空が
湿った風をゆっくり燻らせる

佇んだまま その内側で
何かを失いそうに掴んだままの人々は

定義の山を掻き分けては
塵芥ゴミのような贅沢を探してる

鋭い嵐の冷静な脈拍が
苦の波紋を吹き去って流れていく刻

少し遅れて・・・

咆哮する心の内部に
些細な眩しさが湧いてくる日がある筈だ

かつて 太陽が律儀に散歩してる と想ってた時代もあった
いまは 地球の方がストイックなランナーだ

しかし将来・・・

現実に近寄って視たら、太陽はビタミン豊富な巨大な果実かもしれない
その方が、きっと人には眩しいだろう









自由詩 太陽の季節 Copyright ハァモニィベル 2025-07-03 19:47:21
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