太陽の季節
ハァモニィベル
朦朧と砕け散る空が
湿った風をゆっくり燻らせる
佇んだまま その内側で
何かを失いそうに掴んだままの人々は
定義の山を掻き分けては
塵芥のような贅沢を探してる
鋭い嵐の冷静な脈拍が
苦の波紋を吹き去って流れていく刻
少し遅れて・・・
咆哮する心の内部に
些細な眩しさが湧いてくる日がある筈だ
かつて 太陽が律儀に散歩してる と想ってた時代もあった
いまは 地球の方がストイックなランナーだ
しかし将来・・・
現実に近寄って視たら、太陽はビタミン豊富な巨大な果実かもしれない
その方が、きっと人には眩しいだろう