詩想、変遷スル自己意識
ひだかたけし
時に運ばれ時を運び
眼前眼下にヌッと拡がる
巨大な大地のパノラマ、
極彩色帯び鉄の鉛のうねり
剥き出し断崖成す無機鉱石群
限りなく開ける意識の
肉体の我離れ最早別の位相
生命体の意識に我在りて
時に運ばれ時を運び
瞑目眼前眼下の生動する
光景それぞれ断片と化し
無意識なる自我自体 、
◑上弦の半月の白銀輝き
黄昏の青に静やか保たれる故◐
宏大無辺の宙へと
死後の朝靄に柔らか抱懐され
更なる自己意識の旅の突端に立つ
自由詩
詩想、変遷スル自己意識
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ひだかたけし
2025-07-03 19:09:58
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