ポンコツ
りつ

もしも私が
母の言う通り
地元の大学に行き
教職員か公務員になり
家柄・学歴・収入
すべて母が認めた男性と
お見合い結婚をし
子供を二人くらい産んで。

そしたら
こんなにぼろぼろにはならなかっただろうけど

ごめんね
やっぱり
今の方が充実してます
自分自身で選んで生きてきた
それが何よりも
誇らしい

喫茶店で働くことをも
「水商売」と馬鹿にしていたあなたたちには
勘当されて当然の生き方だとしても。



私は
予め敷かれたレールの上を
どうしても走れなかった
ポンコツですが

そんな自分を
気に入っています


自由詩 ポンコツ Copyright りつ 2025-06-28 08:24:41
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