星棺
武下愛

いのりをつめてことのはをつむぐ

ゆるくまるくおさまっていくこうりんのいびつなねつも

やがてはそらにかえるでしょう?



りょうてでまもるようにかざしては

ゆびさきからぜんしんに

めぐるねつをかんじて?



つよくはかないたっちで

えがかれていくせかいで

わたしたちはねむるのだろう?



いいゆめを

おやすみせかい



わたしはねむらない

わるいこなのかもしれない



すこやかなねいきをかんじながら

ただしずかにながれるささやかなねいろを

ただただみつめている



ほほえましくもつよくおもう

さちあれと

つきもほし

ほしもつき


自由詩 星棺 Copyright 武下愛 2025-06-27 22:56:24
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