星棺
武下愛
いのりをつめてことのはをつむぐ
ゆるくまるくおさまっていくこうりんのいびつなねつも
やがてはそらにかえるでしょう?
りょうてでまもるようにかざしては
ゆびさきからぜんしんに
めぐるねつをかんじて?
つよくはかないたっちで
えがかれていくせかいで
わたしたちはねむるのだろう?
いいゆめを
おやすみせかい
わたしはねむらない
わるいこなのかもしれない
すこやかなねいきをかんじながら
ただしずかにながれるささやかなねいろを
ただただみつめている
ほほえましくもつよくおもう
さちあれと
つきもほし
ほしもつき