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りつ

肌がチリチリと泡立つ
  
       “迫っている”

 危険に囲まれて
 墓場にいる気分

気配を耳で聴いている


 ー 怖いか? ー

沈黙が問う

   ー 怖くは無いよ ー

そして私は
一心不乱に 指を踊らせ始めた

       “書きたい”

その思いだけが
 生き物のようにうねっていた

まだ少し時間があるのなら
 最後に


美しい詩を留めておきたい


自由詩 Sign Copyright りつ 2025-06-25 00:17:30
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