愛情
りつ

わたしたちは
《お仕舞い》の話をした

悲しくて
寂しくて
涙が出て驚いた

(腹の底に、まだこんな未練が残っていたのか…)

心底
驚いた


それは
履き心地の良い履き慣れた靴を
手放すようなもの

それは
着心地が良い着慣れた服を
手放すようなもの


いや!
やっぱり違う!


それは紛うことなき愛情だ!

愛するが故
別れる



自由におなり



幸せであれ!




自由詩 愛情 Copyright りつ 2025-06-22 10:11:34
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