マツリアト
唐草フウ
(また降りそうになってきよった)
泥酔状態で唄う桜坂 音痴でふざけすぎるけど
黒いネクタイと白いワイシャツが いつもより艶っぽかった
「泣きそうになったわ」と あとで口にした
その笑顔が せつなくて
どうしてそんなに
そんなに頑張れる
誰かのために
水だらけの長靴を履いて
日がめくれて 朝の空は
すでに埃っぽくなって
千鳥足で 目は真っ赤に腫らして
それでもどこかで困ってたら放っておけないやつ
みんな楽に生きたい
子守歌で眠りたい
そのためにまた
雨の溢れる傘をさして
(また降りそうになっとる)