歩く
りつ

夏空が青く呼びかけるから
今日はノースリーブのワンピースを着よう
名前もしらない花々に挨拶し
サンダルで出かけよう
冷えたいろはすの桃を片手に
結露するほどの冷涼さで
火照る頬を潤しながら
遠い路を
2本の脚で歩いていこう

私に虹は必要ない
虹以上に鮮やかで
細やかながら明るい群色を
ほしいまま
自分で描けるのだから



陽炎の中
永い永い道のりを

一途に歩く


自由詩 歩く Copyright りつ 2025-06-17 13:13:30
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