赤い傘の女
栗栖真理亜
慰めさえ効かないぐらい哀しいときは泣いたらいいの
我慢するときほど悲しいことったらないわ
ただそばにいて寄り添ってくれるだけでいい
背中撫でて頭撫でて何も言わないままで
時間すら忘れてひとりをふたりで共有するの
どんな痛みもいつか忘れてしまうものだから
ずぶ濡れのこころにそっと赤い傘差して
あなたをそっと包みたい
自由詩
赤い傘の女
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栗栖真理亜
2025-06-12 21:50:05
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