偏見と傲慢
aristotles200
忙殺される程に忙しい、
とは実は暇である。
同様に、暇なときは、やたら忙しい。
身体で出来ることには限界がある。
しかし、考えることには限界がない。
緊急事態には考えても無駄である。
優先順位を決めて、為すべきことを為す。
仕事に失敗は付き纏う、
どう失敗したのかが問われている。
同じ二度目がなければ、
失敗しないツールを完成すれば、
自ずと周囲からの評価は上がる。
権力を握る者を信用してはならない、
彼(彼女)の優先事項は、
自らの保身と権限の拡大に他ならない。
権力を握る者と使役される者の間に、
友情は存在しない、
希望は立場により命令、
或いは願望へと容易に変化する。
批判屋とは、
批判することでしか、
自らの存在価値を見いだせない、
概ね、自分自身を批判することはない。
批判の正しさとは、
大概が全体の利益に貢献することではなく、
個人の好き嫌いにすり替えられた、
正しさに他ならない。
人前で涙を見せる者を信用してはならない。
理屈を拒否したー種の強迫と変わらず、
周囲をも味方にしようとする策略は、
最初から計算済みなのだ。
周囲に人がいれば涙を見せる、
そういう者は二人になると、
涙など見せることはなく、
猛烈なクレーマー、
脅迫する者となり真の姿を見せる。
信用して良い者とは、
性格の一致・不一致などではなく、
嘘をつかない、約束は守る、
寡黙実践の人である。
大言を壮語する、口数が多い、
皆に良い顔、良い態度を見せる、
私は善人だ、皆のことを常に思っている、
こういう人を信用する人たちをも含めて、
信用してはならない。
特定の技術がある、
資格があるから有用な者ではない。
有用な者であるから資格が付いてくる。
資格を得れば人生が変わる。
そのような資格を取れる能力があれば、
既に有用であるし、
二束三文の資格を得ても、
当然ながらその程度の結果となる。
仕事が出来る者とは、
経験と実績は当然のこと、
一種独特のポリシーを備える、
面白味と愚かさ、
矛盾があることにより人を惹きつける。
仕事が出来ない者とは、
能力が問題である場合は少なく、
高いプライドや自尊心、経験のなさ、
地道な積み重ねを厭う、
自称天才型の、
当人の性格に由来する場合がほとんどである。
勿論、特別枠の人間もいる。
優秀であり、努力を厭わず、
プライドも捨てれる。
天に愛されし人間とは存在する、
敵にはしないこと、
媚ないこと、正々堂々と渡り合え。
人間とは不完全な存在であり、
自らも不完全であると深く認識すること。
どのような人間でも、
深く憎んではならない。
憎むことにより、
自身も憎しみに囚われてしまう。
是には是、非には非、
どうしようも出来ないこともあることを認める。
良く生きるとは、
自らの圏内で最善を尽くす、
その行為に意味がある。
他人との比較で、
自らの幸福を測る愚行は慎まねばならない。
結局、結果はどうであれ、
一生懸命は報われる。
得がたき経験こそ一生の宝であり、
自らを高めることに他ならない。