きみに
レタス

きみの何気ない頬笑みでぼくは生かされている
交差する熱視線は刹那から永遠に続くと思った

きみの手のひらはとても柔らかく暖かくて
冷たいぼくの手を優しく包んでくれた
戸惑うぼくの頬は少年のように紅く染まり
気の効いた言葉も出せないでいる

ぼくにできることと言えば
鏡のような月に向かって
きみの名をそっと呟くしかない
それでいい それでいい
寂しくなんかないよ
いつまでも
そっと


自由詩 きみに Copyright レタス 2025-06-03 00:17:38
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