甦る鉄と血の黙示録、或いは人間に間しての散文
aristotles200
・通勤路に物乞いの人たちを見かけるようになった。
・子供の頃、よく見かけた気はするが、ここ十年では初めてだ。
・器に入っているお金も10円や5円が多く、札は見たことない。
・物価高騰の煽りを一番受けるのは、当然ながら収入が低い人たちだからだ。
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・対極、キングメーカーと呼ばれて7万円の帽子を被り、番記者を引き連れて得意満面の老人が思い浮かぶ。
・代々の資産家、議員、大臣、世襲され続けるパワーエリート一族と小判ザメの人たち。
・一転、若い頃、上海駅から出ると、物乞いの子供たちに囲まれた遠い記憶と重なる未来。
・私たちの世代、氷河期世代は世代人数が多く、収入面で恵まれていない人が多い。
・あと20年も経てば、街中に私たちが物乞いをしている、かも知れない。
・政治の責任、と百全問うものではないが、世代の格差は、彼らの失政の結果でもある。
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・歴史は繰り返す、ローマ帝国が滅んだように、永遠に栄えたパワーエリート一族はない。
・超大国もその例に漏れず、されど民族の血の繋がり、憎しみは、存在する限りは続く、ジレンマ。
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・黙示録の四騎士の存在を思い起こす、剣と飢饉と病、獣により、人間を殺す権威を与えられた。
・世界の本質が揺らいでいる、有り様が煮詰まってきている。
・本来の人間性、優しさ、思いやりから隔離された新しき世界。
・よい風の匂いがしない、鉄と血が入り混じったプラスチック塗れの製造された「幸福」が臭ってくる。
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・今は黙示録の時代ではない、人間の世の中である、人間自身が変わらなければ、世界は変わらない。
・哲学の時代だ、過去の因習やニーチェのいう奴隷道徳を、否定する時が近づいている。
・皆同じ、ではなく、それぞれが世界を持たねばならない。
・一人一人が、力への意志を抱く、そんな時代が近付いている。自らを肯定せよ。