別れ路
レタス

美味しいものを食べに行こうなんて
頬笑みながらきみは言った
もうすぐ別れてしまうのに
多分ぼくたちは一番親しい友達になるだろう
残された想い出たちが五月の風に飛んでゆく

あの頃は流れ星を指差し
冷えたきみの肩を抱きしめながら
遠い未來を語り尽くしたね
いつまでも一緒にいようと誓ったのに
ぼくたちは別々の路を選んだ

互いに幸あれと握り締めた手のひらは暖かく
ポロリと一粒
青い滴が頬を滑り落ちた


自由詩 別れ路 Copyright レタス 2025-05-25 23:39:03
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