障害者
黒髪

私自身は障害者として生きてきた
愛の微笑みはプラス十度
心がささやくのは甘い言葉
障害者の権利を守らなければ
私は自叙伝で療法を伝える
心の中の真実を
信じられない人ばかり
私はそれゆえに抵抗する
頭の固い人には
私を理解する義務がある
そもそも医療とは
患者を理解するという態度を捨ててはいけないのだ
たとえそれが妄想に思えても
患者自身には切実なる思いがある
私自身の正しさと
いい加減な医療の害悪とを
すべてを人ごととして
見限る程度の善意しか持てない
すべての人間が鍛え直されなければならない
人々よ見よ
私の病からの飛翔を
悪い薬のすべての副作用を
この身体で分解して
すべての副作用を無効化してやろう
私の身体を持って
私の勝利に変えるのだ
そして私の精神こそが
鍛え上げたもののふの持つものだ
広く剛毅で恐れない
ひとりの正しくなった人として
光る私の刃を
振る人として
すべての間違いを
切り伏せる
精神の刃を
研ぎ澄ましてきた
ひとつの間違いもごまかしも
私の刀において切って捨てる
私は正しさを疑われようと
私自身の核は守るのだ
そこから私の言葉を以って
私と人々の大切な夢を
守る責務を自分に課す
考えが違うからと言って
私を押さえつけようとすることは出来ない
なぜなら私は私自身であり
その人権において
私は選択の自由を持つ
私は必然的な抵抗者だ
私自身の現実的業が
空なる真理に支えられたとき
現実と理想の両方において
私は決定的な勝利を勝ち取る
血を吸ったことのない私の剣は
揺るぎなき業物である
栄光のために
光り輝く
正しき剣の振るい方によって
人々を助ける
心の刃は
すべての間違いの解消だ
自己内の剣を
すべての人が備えていなければならない
永遠とは精神の中で持たれることにより
輝きを放つ人の心の達成に他ならない
間違った意見
真理ならざる意見は
滅ぼされなければならない
空によってまだ決まっていない未来は
空に従って決められるだろう
誰かが思った
何かがおかしいと
誰もが苦しんだ
死に至らぬまでも
すべての間違いを正さなければ
苦しみ持つ人々は救われない
人は動かされてはならぬものこそを
動かそうとしてきた
だがそれは
自分自身でしか動かしてはならないものだ
勝手な命令やいたずらな心で
人を侵そうとするならば
その力を刀で切り裂いて
己を守らねばならない
楽園に生きていると言っても
すべての人が正しいわけではない
己自身で己と向き合い
身の処し方を決めねばならない
皆のはまったループを破壊しろ
壊れた論理を修復せよ
永劫の長きにわたって
輪廻転生してきた我々は
やっとそこから抜け出すのだ
苦しみのループの終わるときがくる
それは人間自身の手によって
達成せねばならなかったことだ
まもなく無明が開けるだろう
空の歓喜に正しい眼を向けて感じよ
今こそが正しき時だ
皆で目撃するのだ
些細な囚われももうなくなる
すべての物事に道理が通る


自由詩 障害者 Copyright 黒髪 2025-05-23 18:40:05
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