ナナイロのカゲ
栗栖真理亜
君は存在しない
きっとカゲ
いるようでいない
いないようでいる
透明のような
ナナイロのカゲが君の姿
触れようとすればその手をすり抜け
誰も君を手に入れることはできない
君は笑い君は叫び君はふざける
それでも僕は君を知らない
心で触れ合おうとすれば
まるで蛇口から溢れ出る水のように零れ落ちる
華やかに笑い転げるナナイロのカゲ
自由詩
ナナイロのカゲ
Copyright
栗栖真理亜
2025-05-22 07:48:19
縦