呼び声
ひだかたけし
夕暮れ時の後ろ影が何か言ってら
後ろ影、紆余曲折の果てに
辿り着くべき場所を
わたしと云う意識が
わたしではない
本当の私へと
辿りながら
バカっタレが
貴様がワタシはワタシだと
誇らしげに思ってるものなど
貴様の真の私の
残響に過ぎないのだと
自分に言い聞かせる
その瞬間、
自らを指差し
動かし居る
その指の筋肉そのもの
その処に、その場所から
わたしの私自身の残像が響き輝き続けて
絹糸を細やか幾何学模様に編み込みながら
夜陰に埋もれ
呻くもの唸るもの、
保証されざる
新しい明日の朝の
又もし来るのなら 、
しっかり立ち上がり
また生きていく
また進んでいく
影を追いながら
残響に耳澄まし
常に生動する過去の
更に向こう遥か過去ノ
環流し今へと射し込む
ヒビキヒカリに導かれ
また自ら導き生き抜いて 、