トワイライト・モフ
みぎめ ひだりめ

白いおひげの モフ
びくびくと 世界に
だってさ 生まれたてだもの
わしゃわしゃと 撫でたら
モフモフと いじらしい

やわらかな黄金の モフ
わくわくと 景色を
あっ! あっちで花が咲いた
お昼だからって 暇そうにあくびして
あんまりにも することがないならさ
ペタペタ モフと風のダンス
たいそう 綺麗だけど
そうなんでも 上手くはいかないものだね

夕焼けと雲みたいだな モフ
もう夜だからって かなしそう
真っ直ぐと 見つめてさ
なみだなんか 君の世界にはないんだよね
恥ずかしいんだものね
ちょうどぼくもさ そう思ってたところ

モフ
人間の比喩はどうして
優しくないんだろうね

モフのさ
やさしい モフモフの夢を
もう少しだけ見たかったんだけど

なんにも知らない モフ
そう思いたかっただけ かも
夕焼けが綺麗だ
風と踊ってみたい
思うことくらいは自由であって
白いおひげの
いいや 形なんて関係ない
ちょうどぼくもさ そう思ってたところ


自由詩 トワイライト・モフ Copyright みぎめ ひだりめ 2025-04-25 05:50:11
notebook Home