哀しみの君
栗栖真理亜

いつまで待てばいいのだろう
触れる事の出来ない〝君〟

もし〝君〟の傍に一歩でも近づいたら壊れてしまうんだ
何もかも
まるで繊細で複雑なガラス細工のように

だから僕は見守るよ
〝君〟が粉々に砕けてしまわないように

僕の前から姿を晦まさない様に


自由詩 哀しみの君 Copyright 栗栖真理亜 2025-04-22 22:45:33
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