夕焼け電車
花野誉


少し混むH電車

夕陽がまぶしくて

目があけられなかった

背の高い彼には

夕陽は見えていない


おもむろに

リュックから取り出したノートを

私の顔の前にかざした

夕焼け色が

私の顔から消えるまで









自由詩 夕焼け電車 Copyright 花野誉 2025-04-20 10:43:46
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