午後のどうわ
大町綾音

「じどうしゃのたまご」

じどうしゃのたまごがうまれたから
あるいていくよ
ふかしたら
うしろをおしながら
またあるいていくの
後部ざせきにせんぷうきをおいたら、
じどうしゃもきっとすずしいね。
また暑いなつがくるよ


「ファンタジー」

げんそうはぼくのなかにあって、
どこでもふらいぱんで、
たまごやきをつくる
めだまやきはつくれない
めだましょうひんじゃないから
たまごやきだけつくれる
そんなふらいぱん。
天国までいけるエスカレーターに
たまごやきをやきながらのる
午後のぼく


「はいひんかいしゅう」

はいひんかいしゅうに
ごみをだしたら
おかねがもどってきた
はいひんかいしゅうに
おばあさんをだしたら
おとしよりおことわり、
っていわれた。
はりがみじゃなくって
きちんと言ってくれるのがいいよね
ぼくはおばあさんにあやまった

はいひんかいしゅうに
ぼくをだしたら、
うへへへへ、いただきますって
ぼくはしろいおばけに食べられた


自由詩 午後のどうわ Copyright 大町綾音 2025-04-20 09:08:29
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