命の音
黒髪

深いところから
音が響いてくる
私の心を揺すぶって
答えを出せと迫って来る

人と対するときに
答えを持って接しても仕方がない
私の命の音を
聞かなかったことにしても
仕方がない

あなたの声が私の魂の中で
反響して
涙と変わり
誰もがしたように
あなたを愛するようにさせる
それはあなたが生まれ持った性質だ
祝福されて生まれてきたね
私にもどうしようもできないことなんだ

魂のディーバよ
命の限り歌え
命を音に変えて
私たちは響き続けるだろう
宇宙へのメッセージとして
人間の呼応として
あなたはその使命を持って生まれて来た
そして私は智慧と悟りを完成させなければならない
誰もができることではないだろう
しかし私はたくさんの悲鳴を聞いた
それを裏切ることは出来ないんだ

私という人間の身体と魂の底から聞こえる音がある
自らの愛に背いてはならないという響きのように
私は受け止めている

今こそ終われ
無明よ終われ
永遠に存在し続けていい人間を
底の底まで苦しめて回る
無明というものを終わらせなければ
いつまでたっても苦しみが終わらずに
苦しみの中に存在し続けることになる
一回も苦しんだことのない人間がいるか
受肉された人間の
本性はもっと
美しいものだと
誰もが思ったことがあるはずだ
永遠に接続された安楽を
ともに歌おう

私は当然博愛においては人を選ばない
しかし無私の愛であればどうだろう
私は無くても相手を作る
相手に応じて愛で接する
それならば私の理想にかなう
私は無私の愛を博愛の上に置く

嘘泣きで人を脅かそうと思ったとき
耐えきれずにあなたは泣いてしまったんだね
だからあなたはいい人さ
これからも
友達の手を放さずに
一生いい人でいてくれよ


自由詩 命の音 Copyright 黒髪 2025-04-19 17:32:31
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