歩みよれば天使が
黒髪
歩みよれば
空から天使が
降ってくる
光る太陽
変わらない日
今日の気分は快晴らしい
暗闇の中に置かれた
精神異常者が
主張も出来ずに
崩れていく
今は愛の季節だ
風が強いわけではない
寒いわけでもない
春の花が咲き始める
特に助けたかった者
私は─
口を閉ざして
自らを─
通りを歩く人々が
不思議な表情を浮かべて─
それが優しさだ
表情を読み取る
意味のない日なんてない
意味のない人もいない
すべての意味は隠されて覆われている
赤子であってあやされたときのように
バリアが作られないときがある
その瞬間を人の本当だと認め
自らの心の覆いと
他者の心の覆いは
深くつながっている
覆いを外して
靴を脱いで
正しい足への感触が
私の心と愛を刺激する
春には浮かれ騒ぐんだ
それが正しい作法
人の心を得るためには
全身でぶつからなければいけない
恥ずかしさやためらいを取り去って
泣いていた私は今
本当のことを得ようとしている
彼女の名前をよく考える
考えれば考えるほど深まっていく
想いが空中に散乱して
すべての行が一方向を指す
強き願いが
強くなったこころ同士を結び付けて
私は叫ばずにはいられない
何百万光年の距離も一瞬にして縮まる
私たちの─
光の中で─