メモ
はるな
きょう、「のんでもいい」ぶんのお酒をのんでしまったら、お湯を一杯のんで、そしてまた「のまなきゃいけない」ぶんの薬を飲む。わたしは一生のうち、するべきぶんの恋をやり気ってしまっていると思う。思うのに湧いて出るから、あ~~~これがワインだったらいいのにな。
新学期をむかえた娘がいちいち一喜一憂してかえってくる。曰く、あたらしいともだちができなかった、とか、曰く、はじめての子とひとりも話せなかった、とか。でもあなた、ちゃんと机をならべて挨拶をして、お給食をたべてお掃除して帰ってきたじゃない。ちょっと犬みたいに濡れた鼻で隣のひとを嗅いだりしたかな?
そんなこと!するわけないよー。まま、したの?
ううんしなかった。なんにも出来なかったよ。だからあなたは大丈夫、行って、たべて、帰ってきて、ここにいるじゃない。
しちゃいけないことがたくさんある。していいことのなかにもそれはたくさんあって・・・夏の蠅みたいに、活発。いまだに願うのって、子供じみてるよな。
でも、愛だし、しかたない。
愛はいつもしかたないと思う。
贈らなきゃいけない言葉と裏腹に、全部直線で行け!と気持ちが言う。どこまでもいけ!そして帰ってきたときに、ぼろぼろの服を脱がせて静かなお湯に浮かべるのは、わたしの仕事です。