別離
レタス

香を焚き
花を散らし
夜は更けてゆく
想いは深く星空に消え
来し方を想いだす

きみと暮らした18年
時には重く
時には軽やかに過ごして来た

互いに栄華の時は過ぎ
これからは別々の路を目指してゆく

悲しい夕焼けが綺麗だった
何処までも透明な青空が深く
満ちた月を眺めては頷き
二人指差し
未来を語り合った
それは幻だったのか

ぼくは東に
きみは西に
茫漠とした砂漠に水を求め
もう振り返ることはない
鉄の扉は開かれた


自由詩 別離 Copyright レタス 2025-04-10 02:59:12
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