夜の海にて
六弦

こうして夜の海を見るのは

何年ぶりなんだろうか

誰もいない 夜の海の砂浜

昔は君と二人で 海ガメ作ったね

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上に寝転んで

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上で星を数えた

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上で君が笑う

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上のボクは

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の君の瞳の

その中の宇宙の 星たちの光の輝きがスキで

今日もボクは 誰もいない夜の海の砂浜に

君の好きな大きな海ガメを作るだろう


夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上の君が泣く

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上のボクは

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上の君の瞳から

流れる涙の 本当のところの理由が分からず

明日もボクはひとり海ガメを作るだろう


こうして今夜も夜の海で 海ガメを作ってる

日が昇る頃に 波が海ガメを迎えにくる

君を連れてった波が 海ガメも連れて行ってしまう

もし君が どこからか帰ってきた時に

また二人で星を数えれるように

誰もいない夜の海の砂浜に

今日もボクは海ガメを作ってる



自由詩 夜の海にて Copyright 六弦 2005-05-28 00:55:52
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