エイプリルシャワー
大村 浩一

朝の冷たい床を踏んで
温水を浴び始める
髪を洗う事にする
泡を立てて
それを洗い流す
泡が伝う
うちがわの
頬を触る


冬をひとつ
生き延びた
ことになる
手を握る
生き延びなかった人が去って
うちがわがまた少し
静かになる


いま暫く濡れていよう
いずれ私も
そとがわから
濡らす側になる


2025/04/01 大村浩一


自由詩 エイプリルシャワー Copyright 大村 浩一 2025-04-01 23:00:52
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