つめたいとかあたたかいとか
そらの珊瑚

銀色のバケツに残された水
明日の朝にはまるい薄氷が張る
そんな冬の楽しみは
氷越しにのぞいてみる
とじこめられた宇宙

あなたのために冷えていました

冬の清涼な日々も
ずっとは続かないということを
バケツの水で悟り
おそらくは自分さえも
変容からは逃れられないことを
なんとはなしに想いました

ふと触れたわたしではないだれかの手の温度で
知る
つめたいとか
あたたかいとか

ひとりでは知ることのできない自分をさしだす

あなたのためにあたためていました
って言ってください



自由詩 つめたいとかあたたかいとか Copyright そらの珊瑚 2025-03-31 10:47:15
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