木蓮の蝋燭

花粉が賑やかに飛ぶころ
木蓮の花の蝋燭が灯る
さようならも言えないまま
誕生日みたいに巡りつづける年
降り積もってみれば
だんだん記憶も曖昧になって
凝縮された切なさが
心に小波を起こし
揺らされながら
木蓮に向かって吐息する


自由詩 木蓮の蝋燭 Copyright  2025-03-24 18:23:14
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