そんなときそらはきれいに見える
ベンジャミン

ド レ ミ ファ そ ら
そ ら

その間にもたくさんの音があることを
君が教えてくれた

少し高めの声で
好きな歌をうたいながら
ささやくように
その歌に似た会話をして



まるで君は そら
だから
そらから降りてきて

また そらへかえってゆく



ここから君を見守るために
そらを見上げようとするとき
そらの色は毎日違うから
毎日見上げようと思った

その色は
僕の気持ちもまぜてしまうから
いつも晴れやかでいたいと
だから
穏やかな詩を書いてから
それから見上げよう


そしたら
僕の気持ちが伝わるだろうか
とか

そこから
君のささやきが聞こえるだろうか
とか

考えながら



そらからは
たくさんのものが降ってくるから
それを受け止めることに必至になってしまって
それがそらから降ってきてるってことを
忘れてしまいそうになるけれど


これから見上げるそのそらの先に
どうか君が見えますように


そこから
見つめかえしてくれる君の笑顔が

そのそらから
感じることができますように

その
そらから

また 別のそらが
ここに広がってくれますように


神様なんて信じていない
けれど
何かを願うとき
胸の前で
手をくみかわすのはなぜだろう

それは
そこに幸せがあると信じる気持ちが
まるで太陽のように輝いているからだと

そう思えるとき

こんなにもそらは
きれいに見えるのだと


それは
誰に教わったわけでもないのだけれど

      


自由詩 そんなときそらはきれいに見える Copyright ベンジャミン 2005-05-27 17:50:55
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