時の陥没

時の残酷さ
足元がどんどん陥没していく
落ちないようにひたすら走った
どこに行けばいいのか
行けるのか
想像するのは難しく
迫り来る恐怖で
少しも上手く走れなかった
転んでもう駄目だと思った時
陥没から逸れて生き延びた
目の前には先祖の墓があった


自由詩 時の陥没 Copyright  2025-03-21 18:45:02
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