雫は静かに背中を叩く
ふるる

しずくはしずかに背中を叩・・・・・・く 
ずっと忘れていた 歌だっ・・・・・た
くにへは 帰らないと決め・・・・た
はるかむかしに 誓った声・・・を
しまい損ねた夢が 映すの・・か
ずる賢いことが正義のよう・・・・・・な
かじかむ世界 稲妻を走ら・・・・・せ
にじは架かり人々は潤うの・・・・に
せいぎとは 幻覚だったの・・・か
なみだで乾いた頬はぬぐわ・・ず
かつての約束 姿をあらわ・・・・・・し
をりをりの雨に触れ僕たち・・・・・は
たたかい疲れ果てなおもゆ・・・・く
ただひとつ あの歌を忘れ・・・ず
くらい光の粒蹴り散らすあ・・し



自由詩 雫は静かに背中を叩く Copyright ふるる 2025-03-21 16:14:09
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