憂鬱な愛
栗栖真理亜

胸がまたチクチク痛みだす
誰かの影を追い求める君の姿
僕はまともに見ることが出来ない

もしも、ここで奇跡が起こって
少しでも君の視線が僕に向いたなら
僕は君を抱きしめていたのに

あぁ、そんな都合のいいこと起こるはずないよね
君は今でも窓辺を見つめ
愛するヒトの帰りを待ちわびている
瞳に希望を宿して

僕は・・・
僕にとって君こそは希望の光だった
なのに・・・

僕はどうしたらいいかわからない
くらい暗い闇が僕のココロを覆うよ
君が愉しそうにはしゃぐたびに
僕の眼は哀しみの涙でいっぱいになる

優しさなんてもうどうでもいい
ただ君に逢いたい
抱きしめあいお互いを分かりあいたい
理解しあうことでまた僕と君との絆が深まるから

そんなに誰かを見つめてないで
どうかどうか僕だけを見つめていて欲しい


自由詩 憂鬱な愛 Copyright 栗栖真理亜 2025-03-21 10:29:26
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