メモ
201

もう近寄らないでくれ、と私は言った
もしかしたら本気で

誤解させるのはたやすい
理解したところで意にはそぐわないだろうし

君達の醜さが
ちっぽけな石ころに永遠を夢見る心を育てるなんて
くだらない冗談みたいで

あなたは雨でも日差しでもないので
目に見えて触れるどこか遠くの赤の他人なので

私は仕方なく服を着て出かける
雨の日には傘を差すし、寒い日には靴下を履く

もう近寄らないでくれ、と私は言った
目に見えない手の届かないところで好きな人と幸せになってくれ

なぜそんなことすら言わなきゃ分からないんだ
そこからなのか

ずっと独りになりたかったしずっと一人だった
これからもずっとひとりだろうしずっとひとりだ

私だってたまには怒る、泣くこともある
ひとりでな

あなたには何の関係もない


自由詩 メモ Copyright 201 2025-03-18 00:11:41
notebook Home