詩想、自我なるもの
ひだかたけし
感情ってのはいつも夢見がちだし
意志に至っては爆睡しているし
あゝ 、、、今んとこ
目覚めてるのは
冷たく硬直した抽象思考ばかり
それでもね、
心の奥の木陰で
踊ってる奴が居るんだ
いつもいっつも
草笛の歌声響かせて
いつでも踊り続けて居るもの
毛づくろいする細やかな響きを
羽ばたきし始める羽毛の響きを
そうして飛び立ち飛翔する旋律を
振動する宇宙思考を露わにし
未来未知からの歌声に乗せ
踊り続けて居る貴い奴が
心の奥の木陰にいつも
いつでも潜んでいるんだ
☆
裸木立ち並ぶ森林の
降る雪散らし揺れに揺れ
肌刺す冷気は灰の雲、
飛ばしに飛ばし千切れさせ
なかなか困難な道行きとて
人影も絶え息も絶え絶え
時の陥没スルその瞬間、
すっと肉身から離れ
何処までも拡がる意識に 、
裸木の群れ灰の雲
さざめき包み込む
内なる宇宙思考振動の
大きな巨きな眩めき在り
☆
鏡の脳髄、活性化され
鈴鳴り思考するもの、
自らの宇宙を映し出す
この外界からの感覚享受を超えたもの、
只々内から現れ自らを創り出し 、
草笛奏でながら「私である」を響かせる