藍海(うみ)の波風(かぜ)
栗栖真理亜

遥かなる波の音
静寂とともに私を浚ってゆく

暗い波間にみえるのは私の人生そのもの
脱け殻のように漂う空虚な身体を
ただ、ただ、弄ぶ気だるさよ
そのまま冷たく神聖なる水に洗われ沈みたまえ

深き藍色に染めし海は我が身を深く包み込み
再び、虚無の世界へと還すだろう


自由詩 藍海(うみ)の波風(かぜ) Copyright 栗栖真理亜 2025-03-16 23:30:06
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