さくら 咲く RUN
足立らどみ

 
 

さくら 咲く RUN 走りだし
過去のすべてを 肥やしにかえる

さくら咲いたあとの さくらんぼ
昨日までといっしょにカゴのなか

咲くだけさくならくだらんなのか
桜見より食事 花より団子

サクラ サク ラン ダレか と
いつまで経てもサグラダのみかん

さくら錯乱 ひと でも 気さく

サクサク あるく 桜みち

月あかりに 照らされて


ぼんやりと

音のない 部屋の中にしのびこむ

現れたのは さくらの霊

染井吉野は泣いていない

さくら錯乱とみせかけて 策略家

夢で 答えの真髄をば囁いては、

真夜中 飛びあがり


見にいく夜桜

サラサラと散り

さくら錯乱でも美しい

魂とられて花筏と供に
 
 
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小舟追う魂魄のせて花筏夜の静寂に艪の音消えて

 
 

 
リライト作品の初稿https://poet.jp/photo/6910/


自由詩 さくら 咲く RUN Copyright 足立らどみ 2025-03-16 22:25:58
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