「クレクレ星人の独り言 35」
ジム・プリマス


 また性懲りもなくマテバの4インチモデルを購入してしまった。アニメ「攻殻機動隊」でトグサが使っていたヤツだ。25000円超するので、年金生活者の身で、簡単に買えるものではないのだが、拳銃は、私にとっての精神安定剤なので、これは止められない。
 今度のモデルは合成樹脂製の本体に鉄メッキを施した上で、ガンブラック加工したモノだが、物々しい質感があり、この重厚感、これは凄味があって良いと感じた。
 マテバの、銃身がシリンダーの下部にくるデザインは独特でカッコよいのだが、マテバには致命的な欠陥がある。エキストラクターで、カートリッジの排出をするための排出量が小さすぎるのだ。カートリッジの全長の五分の一くらいしか排出、出来ない。
 38スぺシャルのような弱装弾を撃つなら良いのだが、357マグナムのような強装弾を撃つと、カートリッジは火薬が燃焼する時の圧力で、外側に膨らみ、シリンダーに張り付く。その状態で、エキストラクターを押し出しても、カートリッジがうまく排出、出来ずに、引っかかってしまうことがあるのだ。
 その点、S&Wのリボルバーの設計は優れていて、エキストラクターの排出量は、カートリッジの全長とほぼ同じなので、強装弾を撃っても、シリンダーから確実にカートリッジを排出、出来る。この辺りは流石に老舗だけのことはある。
 本物を手にする訳ではないのだが、この様な考察を巡らせるのが、たまらなく楽しい。これがオタクの醍醐味だな。


散文(批評随筆小説等) 「クレクレ星人の独り言 35」 Copyright ジム・プリマス 2025-02-17 13:22:04
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