夜寄る依る世(回文)
水宮うみ
寄る雲が海の藻屑も水雲も呑み、鵜が潜る夜。
よるくもがうみのもくずも もずくものみうがもぐるよ
「どう? これ」「それこそ、これぞレコード」
どーこれ それこそ これぞれこーど
雲を説く、黙々と重く。
くもおとくもくもくとおもく
ふと、花火すら知らず雛は飛ぶ。
ふとはなびすらしらずひなはとぶ
溶けたい夜、音響いた。痛い日々と泳いだけど。
とけたいよおとひびいたいたいひびとおよいだけど
彼方のあなた。あだ名『あの田中』。
かなたのあなたあだなあのたなか
自由詩
夜寄る依る世(回文)
Copyright
水宮うみ
2025-02-06 10:47:54