無線紙
アラガイs



 眼に泳ぐ精子たち      
                     電子を帯びたきみの姿見
 幾数年もわたしの前を歩いている
               ひとりごちに浴する勝手が進んでいて
                                 ハラミ 食欲も性欲にも旺盛で困ってしまう
         書くある日 病気になったひとりごとが画面を飛び出した

                             白紙が三原色ろうに入り乱れて
 「私」に            
                  「さよなら」を告げた



自由詩 無線紙 Copyright アラガイs 2025-01-17 15:01:24
notebook Home