詩想、ぶっ壊しや*
ひだかたけし

《私》と云う、
わたしが
立ち合う
思考スル現を
意識奥深く
じっと眼差し
つつ在るもの、
少しずつ少しずつ
覚悟決め掘削作業進め
光当て照らし出さんとして居る
今の私に 夜な夜な観え来るもの 、

怖ろしく斬り込み開ける悪夢の数々

突き刺し殺しても殺しても
次々と次々と次から次に
突き刺し突き殺し返し来るモノ
無数無数に現れ来ては
オノレ粉砕されまた粉砕し
気付く間も無く沸き出し
取り囲まれ取り囲むモノに
オノレ突き刺され突き殺され
抹殺される瞬間の恐怖
うううッ唸り悶え目覚める朝方

繰り返し繰り返し訪れ又繰り返され 、

ロマンとっくに失いチャンスすらもう求めず
私と《私》との間に測り難い懸隔在ること
今の私なるもの 埋葬され尽くして
初めて更なる次元 超感覚の次元
到来するらしきことの予感だけ
深い諦念の内に確と握り締めながら 、

朝の光の丸く輪郭整えつつ黄金の炎に燃え上がるを

見入る、観居る、今のこの私が只今に生きて在る











*この作品に関して、以下を参考にして下さい。

『…人は自分の中に働く破壊力の本性を、絶えず解体しようとする本性を、すべて知覚してしまいます。それを不用意に知覚してしまいますと、グノームたちは、死を象徴する存在になってしまいます。…なぜなら、アストラル界から見ますと、睡眠に入るときの経過は、私たちをグノームが埋葬しようとしている経過なのだからです。』(ルドルフ・シュタイナー『宇宙的人間論』より)

筆者はシュタイナーのこれら言葉表現を読み聴いた時、正に息を呑みました。

3歳時から今に到る迄の悪夢(様々にパターンを変えながらも一貫して破壊的暴力夢)が何を象徴して居るのか、ズバリ実感し言い当てられ理解したからです。

(なお、これら悪夢の幾つかは、この作品含め現フォに過去アップして来ました)。










自由詩 詩想、ぶっ壊しや* Copyright ひだかたけし 2024-12-13 17:52:35
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