やはらかな呪いのうた
ひだかたけし

はしゃぐ子供の
その声音の震え揺れ
優しく柔らか呪われ
仄か輝き出す私の意識

より明るみ炸裂スル瞬間、

 わたしの内に
  ふと現れ在る
 貴女という不思議がる顔

あゝ掴まえたよ!やっとね
知っていたんだ、ずっとさ
不思議がる顔、貴女という

 木立の隙間から覗く青の宇宙

知っていたんだ、識って居た
はしゃぐ子供の声音の震え揺れ
貴女という太古の私の不思議さ

どよめくわたしの遡行し始める時 、

薄暗い流れを辿り行きながら
自分が何者か少しずつ識り始める

自らの無を覗き込む頂の奈落から
飛び出して来る私という獣たち

自分が何者か やっと端緒に辿り着き





自由詩 やはらかな呪いのうた Copyright ひだかたけし 2024-07-27 19:16:01
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