やはらかな呪いのうた
ひだかたけし
はしゃぐ子供の
その声音の震え揺れ
優しく柔らか呪われ
仄か輝き出す私の意識
より明るみ炸裂スル瞬間、
わたしの内に
ふと現れ在る
貴女という不思議がる顔
あゝ掴まえたよ!やっとね
知っていたんだ、ずっとさ
不思議がる顔、貴女という
木立の隙間から覗く青の宇宙
知っていたんだ、識って居た
はしゃぐ子供の声音の震え揺れ
貴女という太古の私の不思議さ
どよめくわたしの遡行し始める時 、
薄暗い流れを辿り行きながら
自分が何者か少しずつ識り始める
自らの無を覗き込む頂の奈落から
飛び出して来る私という獣たち
自分が何者か やっと端緒に辿り着き