雨に濡れても
ヒロセマコト

風景が霞むほどの雨のあと
水たまりには青空が映る
梅雨明けも近い

空を見れば
もう次の雨雲が控えていて
ころころと変わる空模様

そんな空の下を
こどもたちが
笑いながら走っていく

傘も持たず
ずぶ濡れの服

雨に降られて
おかしくて
笑顔になるのが
こどもの心

雨を楽しめなくなった
わたしの心は
軽石のように乾いて
水に浮かんでいる


自由詩 雨に濡れても Copyright ヒロセマコト 2024-06-29 16:10:42
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