裏路地にある宿根草の群れは渇れて生きるか
あらい
(最初から/どうでもいい(
、ああ明日も連日の真夏日に)
、「今日は夏至も重なりますよ」ね。)
――サイレンはやみがたい流行歌で。
エトスの器とか、チャンスは無慈悲な手のひら
ざんねんないきものだなと画用紙に隅に、書いた
、はいいろのせんを、てんでんに沈着させ
指先で繊細に摘んで置いた
半開きのところをノックする
うららかで投げ渡す、獅子はその猜疑
みずにといたいろを、はっとたしなめるしぐさで
微睡みの中に溢したノイズに沈む
/髪を解いてその姿をガラス戸に焼き付けて確認する
ああ荒れ地だ――
『道端にある雑草の群れは枯れて生きるか』
/人知れず包み隠さず吹き上げる砂塵が
、自分はその器ではないというか
ゆらゆらと立ち昇るカイトにみえるなんて、嘘をついた
(すなおという)ヒカリは音色を溢していくので
錆びついた肥沃に藁を敷き詰める
加護を持ち歩を運ぶ
ひるがえり佇ませる息吹のひとつはどこか一定の大地を目指して
通り魔も遭難するような災難を被る。森に林に赤ん坊を隠しては
そぞろ歩いてもちっとも進まないじゃないか――
恐怖をもかき乱す、轍の跡と
おりこまれた。日暮れも蜩も
悲劇に値する無防備に
群がりながら。薄月と離れてく
//いまじだいの苛立ちに眼を泳がせる 日常をはじめ
/些細なことにバタバタと波打つ宝石箱は
数式と こころひとしく
/この観賞魚たちは当然
ガラスケースの惰性ばかりが肯定される設定で
/苔むした自己了解で泳ぎ回り
翡翠とでも名付けて空に放てばよかったのだろうか
//この手動の心臓を毟り 駆り立てる ひたすら片頭痛の海は
粗く凪いで/すこしずつかさんでは 形骸をさらしていく
『暗渠にある根無し草の群れは嗄れて生きるか』
常に真っ当な耄碌さ、きっと未熟な余生よ
なら低い唸りの鼓動のごとく佇むアレは
より退色して、めざめるより
はやくたわごとを柔らかい布に包んで
(眼帯とコルセットが捨ててあった)
(コンドームとファスナーは破損していた)
ただ眩しかったのだと散散思い返すけれど、
その花に名前すら与えることもできずにいる。
(また きっと歩いても/どこか よこたわるみち)
反射した首だけが微笑む花の色はまぐあい
、とんとわからなかった。あわいうしろかげが
革底を交わすような未知を見舞う。目的地はすっかり暗くなり、
この耳が成り立つには空気を食い縛り場をこらす
いまを追いかけて追い越されて追い越して置いていく、兆しは
ふたつとない性器を植え付けられた感じがする。雨曝しの使者とあれ
バス通りでは
晴れやかなり脹れて割れる
空を見上げる余裕なのだろうか
まあこれはどこまでも推論でしかない
無遠慮な日陰が道化師の手を掴んで
絵の具をはじかれたような
〝マーブリングのうつわ〟にあれ
無粋なビーチコーミングで
いつになく、またあなたはしんだのだった
鬱蒼と猛るヒカリが、どこまでも翔けることがまた、きっと
器用な乱暴さで馳せ巡るよな誕生の一片)「
通知をスワイプしてご覧いただけましたか?
」けれどここは夢心地、行儀よく新調するような
欠陥だから 半ば諦めて。まったく傷まないから、好き勝手。
(そそっかしい、歓声が疚しいんだ
)滑り落ちるヒカリは泣く泣く眩ませるので
時間ばかりが早回しですぎていくのね(
あー、最高気温が9℃低くなります?)