独り言6.19
ホカチャン

○「余命」
中学時代からの親友から
「肺がんで余命数ヶ月」と言われた
というので
自宅に会いに行った
痛みもなく体調もまあまあで
末期ガンという気はしないということだった
何か食べたいものやしたいことはないの?
と聞くと何もないという
食欲がないので飴玉をしゃぶっているということだった
すぐ帰るつもりだったが
昼食までご馳走になって二時間余りも
話し込んでしまって
お見舞いを渡すのを忘れてしまった
8月の同窓会には顔だけでも見せてくれよといって別れた
人はそれぞれ
自分の運命を背負い
生まれそして死んでいく


自由詩 独り言6.19 Copyright ホカチャン 2024-06-19 10:51:52
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