詩想・王国
ひだかたけし

  詩想あらゆるラインを辿り
   花咲き誇る丘を越えて
     遥か遠い王国へ








これら季節の移り変わりに身を委ね
 委ね導かれるがまま進みゆきて
 細やか咲き誇った紫の花を摘むと
真っ白な肉身ぽっと広がり波打ち

 わたしはあらゆる感覚を味わい
   鉱物の拓く大地に住まい
    私自らを意識する
   肉身纏うが故にこの意識
  私自らであることを嬉しみ
噛み締め生きる覚醒の意識を携え
吹き抜ける涼風に抱かれながら
あらゆるラインを綴る詩を灯して
野心野望脱ぎ捨て内からの要求に因り

〉世界に浸り切り世界の内面に貫入する〈

瞬間に、王国 此処に又一歩近付き在りと。







       遥か遠い王国へ
     花咲き誇る丘を越えて
    詩想あらゆるラインを辿り

  明かり灯し続け辺りを照らし光放ちて




自由詩 詩想・王国 Copyright ひだかたけし 2024-06-01 17:18:09
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