五行歌 星 三首
レタス

漆黒の夜に紛れて

琥珀の水を飲みほし

酔いにまかせては

星めぐりの歌をくちずさみ

幼い頃の純潔を想い出す


     ☆


プレアデス星団に憧れて

透明な瞳で星の数をかぞえ

寒空に白い息を吐いた

初恋のトキめきにも似て

頬が少し紅くなる


     ☆


オリオンの勇壮な姿に魅せられた

ルビーのペテルギウスは燃えさかり

サファイアのリゲルが凍りつく

糸杉の坂道を登り

未来を夢見て らぁ!らぁ! と叫んだ夜










自由詩 五行歌 星 三首 Copyright レタス 2024-05-11 21:54:29
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