MODEL
ひだかたけし
苦しみは
雨に濡れた窓辺に
ひとまず置いて
折り重なり咲き開く花々
僕らは より深く親密に
アナタにモデルは居なかった
アナタのモデルはアナタ自身
なのになぜ僕ら、外に誰かに
モデル求め写し取るのだろう?
苦しみも楽しみも
個々人のこと、それら
自らの内に従容と引き受けて
折り重なり咲き開く花々
今絶頂にして
生命力宿るひとつ、ひとつに
僕らより親密に
折り重なり咲き開く花々の
イノチのチカラの褥に横たわり
安らぎしっとり憩いながら
独り、独りとして自立し
自らの内にのみモデル求め
理想を理念とし 理念を理想とし
進みゆく日々に亀裂 絶えず不断に入れ
うっすら雨降る明るみに浸りヒカリのなかへ
輝きのヒカリのなか見入り見入られ魂に貫かれ
歩んでいこう 、
時代を包むひとつの神性 しっかり見据えながら