ちゅ、親和性。
トビラ

鱗が汚れていく
星の夜を引きずって
感電した右腕
噛まれた跡に注いだわけは
一夜だけ咲いた青い花
未熟な声だった
猫にまで満たない
瞳に映る色が
深呼吸をするたび
境界線で揺らいで
明日また会おうよ
あわいまま
スニーカーの紐を結んで
宇宙船まで届く周波で
胸の奥に強く実る
純粋な血液を
歌にして話したら
もう一度、二度でも、三度でも、
何度でも
求めあおう
中毒性のある星を、中和して


自由詩 ちゅ、親和性。 Copyright トビラ 2024-04-30 03:11:52
notebook Home